地域への取り組み
法学部コミュニティ?コース(Community Course)
法学部コミュニティ?コース(略称 C.C.)は、北九州市立大学法学部が、学ぶ意欲のある「社会人」の方々に、大学での専門教育を提供するコースです。職場や家庭において、法律や政策の知識を持っていればと感じることがきっとあると思います。そうしたときに、必要とされる専門教育を皆さんに提供していこうという法学部の制度です。
専門的な知識や問題解決の技術(スキル)を修得するために、皆さん自身が関心を持っている問題やテーマに沿って、皆さんが選んだ担当教員による定期的な指導(以下、対面指導)と、法学部の開講科目を組み合わせて学んでいきます。対面指導では、C.C.受講生と担当教員が直接議論を交わし、講義科目では在学生と一緒に受講して、共に学び、共に研鑽を積んでいきます。
C.C.を修了した方には「修了証書」を交付します。この修了証書は、大学卒業資格や単位修得の証明をするものではありません。また、修了証書以外の証明書は一切発行しません。
※対象:2024年4月1日時点で満18歳に達している方
法学部独自の生涯教育システム
C.C.は、本学法学部独自の生涯教育システムであり、「生涯教育の一環として地域住民に大学教育を組織的に提供すること」をその目的としています。
これまで法学部では、生涯教育の在り方に関し、1988年の「第2部」開設(現在、「第2部、夜間部」制度は廃止)、特定のテーマにおけるリレー講座を提供し、人気のある「公開講座」、一般学生と同じ講義を履修する「科目等履修生制度」など、様々な取り組みを行ってきました。
そうした中で、法学部では、「やりたいことは、おぼろげながら決まっているのだけれど、どんな先生にどんなふうにして指導を受けるとうまく勉強できるのかが分からない」という人達の生涯教育の新しいニーズに応えるために、C.C.を創りました。例えば、外国人の人権はどうなっているのだろうかとか、女性や子供の人権はどうしたら守れるのかとか、日本をとりまく国際情勢はどうなっているのだろうかなど、地域社会には、いろいろな学習意欲が渦巻いていることが、これまでの取り組みを通じて明らかになってきました。C.C.では、具体的に、教員による定期的な指導(=対面指導)を必須として、学生と共に講義を受講することで、教員?一般学生?地域住民が共有している問題関心をより発展させていきます。大学のカリキュラムは、組織的に整理されており、一部分をつまみ食いするだけでは十分理解できるものではありません。講義と演習(ゼミ)が一体となり、さらにはその問題をとりまく関連領域の理解とあいまって、より深い理解ヘとつながっていくものです。
社会人の中で、社会に対する問題関心をお持ちの方に、法学部で用意している体系的かつ組織的な教育システムの内のかたまりの一つを受講していただき、その方の生涯学習の一助にしていただこうというのがC.C.の目的です。
受講可能な科目
法学部のカリキュラムは、主として、「基盤教育科目」と「専門教育科目」からなり、C.C.では、「専門教育科目」を受講できます。(ただし、専門教育科目でも一部受講できないものがあります)。
法学部には、法律学科と政策科学科の2学科があり、法律学科では、主として法律学の理論と現実(判例)を学ぶことによって、法的?論理的な思考能力(リーガル?マインド)を身につけることができます。政策科学科では、社会で生起する様々な政策課題と解決手法、その背景となる思想や国内外の情勢を学ぶことによって政策立案能力を身につけることができます。
受講不可能な科目:基盤教育科目、教養教育科目(一部科目は受講可)、情報教育科目、外国語教育科目、法律学科提供科目の一部(現代法曹論0、法学基礎演習Ⅰ?Ⅱ、外国文献研究Ⅰ?Ⅱ、専門演習Ⅰ?Ⅱ?Ⅲ?Ⅳ)、政策科学科提供科目の一部(政策入門演習、演習Ⅰ?Ⅱ?Ⅲ、政策実践プロジェクトⅠ?Ⅱ?Ⅲ、卒業論文?卒業研究)
※また受講者数調整?受講制限を行う科目や、本学学生の受講申告がない科目も受講できません。
2024年度コミュニティ?コース年間スケジュール
- C.C.募集説明会:2月1日(木)
- 募集期間:2月1日(木)- 2月9日(金)
- 選考結果送付:3月11日(月)
- 受講科目調整会?学習用システム説明会:3月29日(金)13時- 15時
- 受講許可書交付:4月1日(月)
- 受講料納入期間:4月1日(月)- 4月10日(水)
- 1学期授業開始:4月10日(水)
- 1学期期末定期試験期間:8月1日(木)- 8月7日(水)
- 夏期休業期間:8月10日(土)- 9月29日(日)
- 1学期成績開示:9月上旬
- 2学期授業開始:9月30日(月)
- 2学期期末定期試験期間:1月29日(水)- 2月4日(火)
- 2学期成績開示:3月上旬
- 修了証書交付式:3月25日(火)
コース内容?受講料
C.C.では、対面指導を必須として、法学部が開講している専門教育科目の中から複数の講義科目を組み合わせて受講します。社会人の皆様方のニーズに応じて、受講できる総科目数のパターンを選択できます。
※受講期間:2024年4月~2025年3月(1年間)
入門コース (3科目型)
対面指導(必須)+ 講義科目1科目~3科目を選択
受講料 年額 ¥94,800
総合コース (7科目型)
対面指導(必須)+ 講義科目5科目~7科目を選択、受講料
年額 ¥189,600
※ 「3科目コース」と「7科目コース」の違いは、受講できる講義科目数のみです。忙しくて多くの講義が受講できない方は「3科目コース」を、自分の学びたいテーマについて、体系的に多くの科目を受講したい方は「7科目コース」をおすすめします。
※ 対面指導は月1回程度行います(担当教員との調整によります)。
※ 受講が認められた方は、3月29日(金)の授業科目調整会?学習用システム説明会(13時?15時)にご出席ください。
地域との連携
海上保安庁をはじめとした地域との連携情報
10月29日に行われた「若松みなと祭り」で、法学部水野ゼミと海上保安庁若松海上保安部が合同イベントを行いました。
若松海上保安部と法学部は共同して学生のキャリア支援を行う覚書を取り交わしています。