2025.5.17 教員著作図書
女性とマンガ:日本?アジア?欧米の自由と規制を切り開く
| 著者?編者名 | 
|---|
| 濱野健著?大城房美?長池一美編 | 
| 所属(学部) | 
| 文学部 人間関係学科 | 
| 発行年月 | 
| 2025年1月 | 
| 出版社名 | 
| 青弓社 | 
| 内容 | 
| 本著は、「自由と規制」テーマに基づき、2000年代以降、アジアや欧米で広く受容されるマンガの実情について多面的に考察する内容となっている。とりわけ、女性とマンガをめぐる主体的な表現の可能性や葛藤を、各国のマンガ作家へのインタビューと研究者の論考を通して検証していく。今回担当した第10章「マンガを「読む」社会からマンガを「語る」社会へ:マスメディア言説での漫画の表現に関する「有害図書」論争の変遷から」では、日本国内での表現規制を巡る言説の変遷、とりわけマンガの表現規制に対する社会的な議論の特徴とその変化について、テキストマイニングの手法を用いた新聞記事の計量分析による考察をおこなった。分析を開始した80年から2000年までの期間においてたびたび論争となるマンガの表現規制について、とりわけ2000年代になるとこうした論争に参加するアクターがより多様化し、それまでの読む対象としてのマンガが、その社会的影響を巡る論争の対象として「語る」対象に変化したことを指摘した。 | 
※図書の画像は出版社から許可をいただいて掲載しています。