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広報スタッフ日記

北九州市立大学からのお知らせ

広報スタッフ日記

旅先の自然を肌で感じるのが楽しいんですよ。(7月19日(水)ダイバーシティ連続講座の第2回目「見えない人が観ている世界」が開催されました)

6月の第1回目に続き、2023 年度ダイバーシティ推進企画「ダイバーシティ連続講座」の第2回目の取材に、澳门英皇娱乐_澳门赌场游戏-官网の学生交流ホール「通称:ホワイトハウス」を訪ねました。

ゲストは、全盲の視覚障害者 吉松政春さん(北九州市視覚障害者自立推進協会あいず理事長)。企画担当の深谷教授(地域創生学群)から吉松さんへ、インタビューをする形で講座は始まりました。

吉松さんは、高校生の時に目を悪くして入院。治療したが治らず、目が見えなくなってしまったとのことでした。
退院後は、自分でできることはしようと、点字を独学で覚えたそうです。学校の教員になった後も、全盲の自分が管理職になることで周りも変わるとの思いで、管理職試験に挑戦し、校長先生になったそうです。
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後半は質問タイム。参加した学生?教員約15名からのさまざまな質問に、吉松さんは気さくに答えていました。
印象的なお話を一部紹介します。

「目が見えなくなり、それまで見ていた世界とはまったく違うけど、そのことを悲観しても仕方ない。」

「旅行が好き。旅先の自然を肌で感じるのが楽しいんですよ。例えば、日本の海辺は、海の塩の匂いだったり、ベタベタした感じがするけど、オーストラリアに行くとそんな感じはしないんです。富士山も頂上まで登ったこともあります。」
 
「便利な世の中になって、いろいろ無人化で出来るようになったけど、周りの人に尋ねないといけないことがある自分たちにとって無人化は本当に困ります。」

 「白杖で困ることは、点字ブロックの上で立ち話をしていたり、目の前をパットと横切られたりすること」

 「時間をかけたら出来ることと、出来ないことが分かるようになりました。」

 「視覚障害にもいろいろあります。そこまでしてもらうと困るということもあります。ですので、手助けをする前に、まずは視覚障害者の思いを聞いてほしいです。」

「障害者は、目立たない存在であることを喪失してしまうんです。そのことにめげてしまうこともあります。」
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講座の最後に、吉松さんが言われた言葉です。
「出来る、出来ないで人を判断するのではなくて、多様な人間が認められる、違いを認める世の中になってほしい。」

多様性への向き合い方について、参加者みんなで学べた時間でした。

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