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外国語学部

2012年中国語サマーキャンプ参加体験記(松森美樹)

中国語の検定試験の成績を基に、優秀成績者として中国政府(教育部国家漢弁)より招請を受け7月15日より12日間中国の天津で行われたサマーキャンプに参加させて頂きました。私自身、留学経験を帰国後活かす機会があまりなく、日々中国語の衰えを感じていた時に、学科の先生よりこのお話を頂きステップアップする大きなチャンスだと考えました。

参加者はインドネシア、ブルネイ、ヨルダン、日本と世界各国から集まった小学生から大学生までの個性豊かな39名でした。私たちはそれぞれ中国語のレベルも中国に対する理解度も異なりましたが、打ち解けるのにそう時間はかかりませんでした。それは12日間のプログラムが天津師範大学全面協力のもと、勉強だけでなく文化体験も豊富で参加者同士が交流しやすく、とても充実していたからです。

授業はレベル別にクラスが用意されており、私は上級クラスに所属していました。そこでは、お互いそれぞれの国についての文化や習慣を紹介したり、あるテーマについて討論をしたりするなど会話中心の内容でした。参加者の多くが幼い頃から中国語に慣れ親しんでいる華人たちで、私は自分の中国語での表現力不足を痛感させられましたが、より自然な言い回しや表現などを先生だけでなく彼らからも学ぶことができ、生きた中国語を学ぶことが出来ました。授業以外では、天津市計画博物館や天津にある北京オリンピックの会場見学と市街地観光を通して天津の近年の発展を学ぶだけでなく、中国映画鑑賞、書道や中国の歌謡曲を習う文化体験を通して中国に対する理解も深まり、さらに北京の万里の長城や天安門を訪れ、歴史の偉大さに触れる機会もありました。また中高生国際フォーラムにも参加させて頂き、現地の中高生と環境についての議論を交わせたことも貴重な体験となりました。発言や反論など日本語なら思うように言えるところも中国語となると難しかったですが、いろいろな国の環境に対する意見を聞くことはとても良い刺激になりました。そして日本代表として日本のゴミ分別の状況について発表した結果、第一位として表彰して頂いたことは新たな自信につながりました。

今回のサマーキャンプで、様々な国の友達と過ごした時間は私にとって何よりの収穫となりました。文化も環境も言語も年齢も異なる私たちは、「中国語を話す」というたった一つの共通点で繋がっていました。もちろん中国語だけでの交流では不便に感じることも多く、相手の気持ちを理解することも大変でしが、中国での共同生活を通して最後には別れがたく涙が止まらないほど仲良くなれました。私は違う国の人と交流する時、自分の気持ちを伝えたいという思いや相手を理解しようとする心が最も重要だと考えます。そこでさらに、言葉が話せるというスキルが加われば自分の気持ちをより正確に伝えることができ、相手をより深く理解できます。今回、私にとって中国語が話せることが友達と理解し合う大きな助けとなりました。この経験を糧に今後はより一層言葉を正しく理解し、正確に使えるよう意識して中国語の勉強に取り組みたいと思います。

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